自己肯定感

ネガティブには2種類ある

自己肯定感が低いと「ネガティブ感情」はダメだと否定しがちですよね。

自己肯定感を高めたら「いつでもポジティブ」でいられるかと言えば、そうではありません。

自己肯定感を高めてもネガティブになることはありますよ。

というか、『ネガティブ=ダメ』じゃないんです!!

今回は、ネガティブな感情について書いていきます。

目次

ネガティブ感情には2種類ある

①遺伝的なネガティブ

原始時代では、ネガティブな人間のほうが生き残れたと言われています。

状況を楽観的にとらえるよりも、最悪の事態を想定して行動することにより、命を守り子孫繁栄させてきたのです。

なので、人間はもともと「ネガティブ」なんです。

特に日本人はネガティブ遺伝子を持っている人が多く、遺伝的にポジティブな人は日本人全体のわずか3%と言われています。(アメリカは30%以上)

要するに人間はもともとネガティブで、さらに日本人はネガティブ遺伝子を持っている人がほとんどだから、ネガティブ思考なのがむしろ当たり前なんです!

何もない時にふと不安に駆られたり、最悪の事態が起きるんじゃないかと心配になってしまうのは、まぁ、人として当然のことなんですね。

 

②ネガティブなキャラ設定

これは生まれ育った環境で身に着けるネガティブです。

両親や学校の先生、周りの人から受け取った自分に関する情報をもとに「私はできないんだ」「私は受け入れられないんだ」「私は愛されないんだ」と、自分自身のキャラクターを設定したことによるネガティブ思考。

「私はこんな人間」と一度決めたキャラ設定は、そう簡単には変わりません。

あらゆる場面で「私には、できない」というキャラを演じてしまいます。

 

ネガティブ感情には役割がある

災害で大変なときに「なんとかなるさ」というポジティブは危険です。

こんなときは「危ないかもしれない」とネガティブに考える方が助かる可能性が上がります。

また、「やっぱり私はダメなんだ」「私は愛されないんだ」とネガティブになった時はチャンスなんです。

「私はこういうキャラ設定をしたんだな」と気づくチャンス。

感情というのは、自分の内面を教えてくれるサインです。

ネガティブにもちゃんと役割があるんですね。

自分の感情とうまく付き合っていく

遺伝的なネガティブは、命を守るために必要なものでした。

現在では命の危険を感じることはあまりないですよね。

心配ごとの9割は起こらないという本もあります。

ネガティブが過剰になっていると気づいたら「心配事の9割は起こらないんだ」と自分に言ってあげてくださいね。

「私にはできないんだ」とネガティブな感情が出てきたら、自分の心の声だと思ってしっかりと聞いてあげてください。

 

感情は天気のようなもので、ポジティブだからOK、ネガティブだからNGというものではありません。

雨が降ったら傘をさす、台風の時は外出しない、雪が降ったら雪かきをする。

こんなふうに、ネガティブになったら家でゆっくりする、今日は何もしないでダラダラ過ごす日だと決める、お気に入りのハーブティーを淹れてゆっくり味わうように飲むなど、自分に合った方法をみつけてくださいね。

※ちなみに、遺伝的にネガティブだと知って落ち込まないでくださいね。
遺伝的な影響は3分の1程度だと言われています。